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目指すは国際派の エンターテナー(2017年3月号 なかやまきんに君)

将来を見据えた筋肉留学

──笑顔を届けるお笑いの世界。それだけに振り幅も大きく、賢さの裏返しとも言われてもいますが、悩み続ける裏舞台を垣間見る思kiniku右縦.jpgいです。それにしても人気を集めていた頃に渡米されたのにはビックリしました。
きっと周りからは順調に映っていたと思うのですが、自分の中では今後はどうなるのか、何かしないといけないという危機感をずっと抱えていました。そんな時、レーザーラモンのHGさんが、大ブレイクしたその年にプロレスにデビュー。リングに上がる時、会場が割れんばかりの拍手に包まれて、それこそ大スターが来たときのような大盛り上がり。同じ肉体派なので、このままでは負けてしまうとアメリカ行きを決めたんです。ハリウッドの映画、テレビに挑戦しようと渡米しましたが、当然、周囲からは一体何をやるんだと言われまして、僕はお笑いの世界の人間だから、普通にアメリカに行くのでは面白くないので、筋肉留学としたんです(笑)。

──一時、帰国されたのはピザの関係だと思いますが、再びアメリカに渡ることからも本気度がうかがえます。
その大きな要素は英語力です。オーディションではキャラは面白いけれど、英語をもっと勉強しなさいといわれ、それならば現地の学校に入学しようと考えたんです。サンタモニカのカレッジに入学し、運動生理学を専攻しました。勉強しながら将来を考え、また日本に戻った時にアメリカでやりたいと思うのか、そのための入学でもあったんです。でも現地の勉強はそれこそ苦行。何しろ英語ができないので、とにかくノートに書いて覚えるの連続です。教科書の1ページを読むにも、1時間はゆうにかかってしまう。その繰り返しですから手が痛くなって左手にペンを持ち替え、それでもダメならグーでペンを持っての書き写し。加えて目が霞んできてしまい見えなくなってしまいました。

伊達メガネの安心感

kinikuメガネ縦.jpg──いまも視力は悪いのですか。
お陰さまで元の状態に戻り、いまは1・5くらいは見えます。よく遠くを見たり、緑を見ると回復すると言われますが、アメリカの西海岸となれば日差しが強くてそれどころではありません。目を休ませることが大切だと実感しました。

──日本での生活は別として、アメリカではサングラスは手放せませんよね。
特に車を運転するときは欠かせません。何しろ西日が強くサングラスを掛けていないと危険です。日本では変装のためサングラスを利用される方は多いと思います。まぁ僕の場合、デビュー当時はタンクトップ姿でなく、普通の格好をしていたらまず僕だとはバレません。ただ売れてくると気付く人たちも増え、決してスターを気取るわけではありませんが、自分の時間を過ごしたい時は、サングラスや伊達メガネを掛けるようにしています。どちらがバレないかといえば、伊達メガネの方ですね。僕が使っている伊達メガネは腕の幅もあるので、目が合いそうになったら横を向いてしまえば大丈夫です。素通しですが世間と遮断するというか、オンとオフを切り替えるスイッチ役であって、安心感を与えてくれますね。

世界へと羽ばたく

DSC_3532.jpg──アメリカの経験は、今後の活動における財産になったと思います。どんなことにチャレンジしていくのかが楽しみです。
いま、自分の中でようやく固まりだしてきたように感じているんです。通算4年半のアメリカでの生活を終えて日本に戻り、ボディビルに取り組む一方、舞台の仕事もさせてもらっています。日本舞踊、殺陣などで、実はこのジャンルは僕がやりたかった1つなんです。その流れで新キャラクターが完成したんです。日本に配信されるようになったアメリカのネットフリックスの番組出演にあたり、昨年6月にその新キャラクターをひっさげアメリカでのオーディションに臨むと、好評をいただきました。多分、今秋に放送されると思います。実はNSC入学に際しての履歴書には、「吉本発、世界で活躍する人になる」と書いていたんです。これもテレビ番組での企画で思い出したこと。きっと筋肉留学もその流れだったのかなと今に思っています。まずは僕のスマホで新キャラクターを見てください。

──丁髷のカツラに、不釣り合いとも思えるサングラスが実に印象的です。その姿から、きっとそのキャラクター名は…
ご想像の通り、きんにく侍です。似合っているでしょ。こういうのがアメリカ人は大好き。侍と忍者は根強い人気です。ジェームズディーンかと思うほど自画自賛しているんです(笑)。

──夢の実現に近付く第一歩となりそうですね。日本人の芸人が世界で活躍するエンターテナーの誕生ともいえそうです。
そうはいっても、ただ自分が面白いじゃないかとやっているだけで…。以前に京都の太秦でカツラを被る役で撮影したことがあったんです。僕も自分の顔立ちは和風だからそれなりにカツラが似合うと思っていたんです。撮影中にふと視線を移すと、そこにドラマ告知のポスターが貼られて、そこには主役の東山紀之さんの姿が。自分に似ているかなって思っていたら、スタッフからも、結構近いかも、と。これで調子に乗ってしまい、大阪のテレビ番組できんにく侍を初披露させていただきました。キャラが求められる設定で、カツラを被った侍姿で陸上競技に臨んだのです。好評だったようで、アメリカでも挑戦。侍姿で通りを歩いていくと通り過ぎる車がクラクションを鳴らしはやし立ててくれました。カメラクルーが帯同していれば反響があるるのは分かるですが、僕1人になってもショップのスタッフが店先に出てきて30分以上も観察されたことも。筋肉とミスマッチのカツラとサングラス。今年、きんにく侍は世界デビュー元年になると思います。

※プロフィール

なかやまきんにくん
1978年9月17日、福岡県福岡市生まれ。高校を卒業後、吉本総合芸能学院(NSC)大阪校22期生。2000年にデビューし、吉本新喜劇に入団。03年のABCお笑い新人グランプリで審査員特別賞を特別賞を受賞。筋肉ネタで頭角を現す一方、スポーツマン№1決定戦芸能人サバイバルバトルで大会4連覇を飾るほか、プロスポーツマン№1決定戦でも総合4位に入るなど、身体能力の高さを見せつける。06年には筋肉留学と称し渡米。2度目の留学ではサンタモニカ市立大学運動生理学部を卒業して帰国。活動拠点を東京に移して芸能活動を再開するとともに、ボディビルダーとしても本格的に取り組み、16年の東京オープンボディビル選手権では堂々の2位(75㎏級)に入った。
オフィシャルブログ:http://なかやまきんに君.com/

※全文は、是非本誌でお楽しみ下さい。

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