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人間力を高め、 事故ゼロの交通社会を(2018年4月号 太田哲也さん)

ガード機能が欠かせない

otaレース眼鏡横.jpg用意してくれた数々のコレクションは実にバラエティ豊かで、充実したアイウェアライフを過ごしていることを感じさせる。しかしその始まりは、あの大事故に起因しており、視力矯正はもちろんだが、それ以上にガード機能を求めたものだった。
「裸眼でも視力は大丈夫ですが、事故の火傷により瞼に植皮をしたので、瞼が突っ張ってしまって上手に動かすことができず、完全に閉じることができなかったんです。そうすると瞳が乾燥してキズがついてしまったことが視力低下の一因になってしまったようです。それで保湿のためにメガネを掛けるようになりましたが、顔にキズが残ってもいたので、それをカバーするための意味もあり、メガネは「ガード機能」だったんです。おかげさまでサーキットを走れるまでに回復しました。乗る車は速い車もあれば、一般車もあり、これに合わせて度の違うメガネを掛け替えているんです。レースカーは当然、スピードが出ますから、一番視力ができるキツい度数のレンズをセットしたスポーツタイプのメガネを使っています。これらは青木拓磨選手に紹介してもらったオードビーさんでお世話になっています。ヘルメット着用を考慮して耳に掛かる先端部分をカットし、掛けやすさと同時に、着用時にも振動でズレないようなフィット性も考えてくれてカスタマイズしてくれました。ドライビングのパフォーマンスを落とさない、大切なアイテムになっています」

絶望の中で見出した希望の光

DRIVING SCHOOL(SDJ)は、国交省のサポートや自動車メーカーの協力をota決め右.jpg得て、その活動は10年を迎える。現在の車には運転支援システムの搭載が進んでいるが、皮肉なことに新たな事故原因を生むケースが増えているという。こうした車社会に向けて、injured ZERO(インジュアード ゼロ)というスローガンを掲げ、事故ゼロを目指す。
「正直、サーキットを借りるのは高い。でも国交省のサポート、自動車メーカーにもスポンサーになってもらい活動を続けています。サーキットでの走行会も少なからず行われていますが、どうしてもハードル高い。スポーツカーを購入してもサーキットで走りたくても走れない人は多いんです。もっともスクールは安全をテーマにしており、おかげさまで多くの方々に参加いただいています。ドライビングレッスンといっても速く走ることが目的でなく、一般道での安全走行にフィードバックできることを主眼にしています。そうそう、現在、事故原因の多くの事故原因になっているものはご存じですか?ヒューマンエラーが約9割も占めているんです。運転支援搭載車の登場もあって、安全運転ならぬ漫然運転が増え、また自動操縦により運転者が何をし出すかといえば、正座したり、スマホをしたり、果ては眠ってしまう。もちろん運転意識を高めれば、運転支援システムは有効に作用します。自動操縦が完全に確立されれば問題はありませんが、いまは過渡期にあります。自動操縦により事故件数は減るけれど、不合理な事故が増える。そこにはドライバーの意識改革が必要なんです。一方、スクールに参加される方々の意識も変わってきています。自転車や、歩行者を巻き込む事故は絶対にしたくないとの思いです。交差点で自転車を巻き込む事故の件数は、先進国の中で日本がワーストワンなんです。危ない自転車もありますが、加害者になってしまえば過失が問われ、これまで築いてきた人生に大きな影響を及ぼします。そんなリスクが高まっているので、加害者にならないための意識改革も同時に進めています」

※プロフィール
おおたてつや
4年連続でル・マン24時間レースにフェラーリで出場するなど日本一のフェラーリ遣いの異名を取ったプロフェッショナル・レーシングドライバー。1998年にレース中の多重事故に巻き込まれ瀕死の重傷を負うが、3年に及ぶ療養生活の末社会復帰を果たす。自身の著書『クラッシュ』はベストセラーとなり、映画化された。現在は経営者として会社経営をする他、国土交通省認定のドライビングスクールの校長を務め、自動車評論家として多数の連載を持つ。日本カーオブザイヤー選考員。
オフィシャルサイト www.keep-on-racing.com
TEZZO   www.tezzo.jp
Tetsuya OTAスポーツドライビングスクール www.sportsdriving.jp
injured ZEROプロジェクト www.injuredzero.jp

 

※全文は是非、本誌でお楽しみ下さい。

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