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夢を描けるBMXの世界を創っていきたい(2018年6月号 米田大輔さん)

切っても切れない縁

ダニエルTOP2.jpgストリートカルチャーのメッカといえばカリフォルニア。BMXもここが発祥の地であり、米田さんが愛用するオークリーが本社を置く地でもある。「この関係は単に同郷ということだけでなく、両者の関係は密接に結び付いているんです」と米田さんによるオークリー物語りが始まっていく。
「オークリーといえば野球やゴルフなどスポーツサングラスの代名詞的な存在ですが、実はオークリーの最初のプロダクトはモトクロスやBMXのグリップなんです。このアイテムはヒットしたのですが、手で握るもので隠れてしまうことから、ブランディングに影響を与えるアイテムではなかったんです。次のアイテムを模索していく中でモトクロスのゴーグル、そしてサングラスへとステップアップするなど、そのルーツはBMXとリンクしている部分が多いんです。ありがたいことにオークリー本社を訪問することができ、担当者から詳しく歴史を聞くことができ、またこれまでの全プロダクトが展示され、時代背景とともに開発経緯や、製品化までのプロセスを丁寧に説明してもらい、オークリー愛をより深めることができました(笑)。ゴーグルやサングラスが優れたプロダクトであることに変わりありませんが、BMXライダーの僕にとってオークリーは身につけるアイテムの中でも特別な存在になっているんです」

そのオークリーのサングラスだが、デザイン性はもちろん高い機能性に信頼を寄せている。さらに米田さんにとってオークリーのサングラスは、集中力を高めるアイテムになっているという。
「どんなに機能性が高くてもカッコ良くなければ掛けたくないし、その逆も同じなのですが、オークリーはそれを両立させたアイテムだと思います。僕らのBMXという競技は他のスポーツと違い、競技中はサングラスを掛けない人がほとんどです。競技には直接的に結びついてはいないのですが、その本番に向けて欠かすことのできないアイテムになっているんです。練習の1つに心拍数を上げるため、自転車に乗って長距離を走っています。スタイルも異なることからロード系のスポーツサングラスでなく、カジュダニエルSG.jpgアル寄りのサングラスを掛けています。飛び石や虫の侵入や、紫外線から目を守ってくれる必須アイテム。意外かもしれませんが、僕の場合、ストレッチの時に威力を発揮するんです。ストレッチしている時、とくに大会前などは音楽を聴きながら、とにかく集中したいんです。そんな時にミラーレンズのサングラスをかけていれば、目と目が合っても僕の視線が他の人にはわからないし、周囲の人たちも僕が集中したいんだと感じ取ってもらえるんです。だから僕がミラーレンズのサングラスを掛けているときは、1人になりたい、集中したいというサイン。もちろんサングラスを外せば、いつものフレンドリーなダニエルです(笑)」

環境を整え未来に託す

ダニエル決.jpgスポーツの隆盛は当然、アスリート達の活躍に左右されるものだが、その双璧をなすのが競技における情報発信力。メジャースポーツであれば問題ないが、認知度が低い競技となれば、より一層発信力が求められてくる。来る2020年東京五輪では、BMXフリースタイル・パークが新たに正式種目に加わるだけに、米田さんの今後の活躍は見逃せない。
「出場するかどうかを簡単に言うことはできませんが、僕の世代はこれからオリンピックに出ようとしている子ども達を指導してく側になってくると思います。そういう意味からも東京五輪は楽しみにしています。これまで以上にBMXは盛り上がっていくと信じていますが、それを維持できるような人間に成長していきたいと考えています。繰り返しになりますが、これからも競技を続けていくことに変わりなく、ただし僕の中では、若い子達がBMXというプロスポーツで生活できる環境を整えていきたいとの思いが強くなっています。メジャーなプロスポーツと肩を並べられるようになってほしいし、パフォーマンスに対する対価が得られるようになってほしいんです。また本場アメリカと同じような施設ができてくれば高度なトリックも習得しやすくなります。競技における環境を整備していくためにも、BMXを様々な分野で露出させ、今後も大会やショーを通じて多くの人たちにBMXの魅力を伝えていきます」

※プロフィール
よねただいすけ
1989年9月21日神奈川県大和市生まれ。小学生の時に「筋肉番付」のいち企画であったスーパーライダーを観てバイクトライアル競技に憧れ、6年生の時に念願叶ってトライアルバイクを手に入れる。BMX競技の情報が少なかっただけに独学で学びながらトリックを身につけ、各地での大会に参戦し、19歳の時にプロクラスに昇格。日本人選手として初めてコーク720という大技を成功させる一方、早くからメディアに出演し、BMXの広告塔としての役割も担う。現在も現役レーサーとして大会に参戦しているが、BMXのスクールでのコーチング、大会MCを務めるなど、BMXの普及啓蒙に力を注ぐ。
Facebook:www.facebook.com/daisuke.yoneta

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