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MTBで非日常を楽しんでください(2016年2月号 末政実緒)

欠かすことのできないアイガード

また1つ、スポーツの世界で大きな金字塔が打ち立てられた。昨年、全日本選手権マウンテンバイクのダウンヒル競技で、何と16連覇を達成。しかも末政右縦2.jpgクロスカントリー競技でも見事、チャンピオンに輝き、ダブルタイトルを獲得した、末政実緒選手。
体力はもちろん、強い精神力を兼ね備えてこその記録だけに、アスリート然とした姿を思い浮かべてしまうが、インタビュー会場に現れた末政選手は、良い意味でイメージを覆してくれる。人懐こい笑顔を浮かべ、町を歩いている人に溶け込むような、女性の1人。このギャップに、誰しもが親近感を覚えることだろう。

「視力自体は良いのですが、スマホやパソコンをよく使うので、手元がちょっと見にくくなっていて、そろそろメガネの助けが必要だと思い始めているところです」と、本人にとっては迷惑な話だろうが、早くも眼鏡業界に対するエールを送ってくれる。
自転車は依然として根強い人気に支えられているが、ロードに比べると認知度、人口ともにマウンテンバイクが劣っていることは否めない。それだけにゴーグルに違和感を示す方もいると思う。
「ダウンヒルはアゴまでしっかりとガードするフルフェイスのヘルメットを着用し、またプロテクターも装着する重装備で、アイウェアもゴーグルとなります。オー末政アイウェア.jpgトバイのモトクロスをイメージしてもらうと分かりやすいと思います。コースはある程度整備されているものの、土を固めた程度でデコボコ。その急坂を時速80㎞近くの速度で走ることもあり、このような装備が必要になってきます。転倒というより前に転げ落ちてしまうこともあるので、一般的なスポーツサングラスでは十分なアイガード機能は発揮できません」。
 

 

自然と戯れる楽しさ

左横1.jpgトライアル、ダウンヒル、そしてクロスカントリー…、最後にマウンテンバイクを知り尽くす、末政さんにその魅力を語ってもらった。
「非日常的な体験ができるのがマウンテンバイクだと思います。とくに大人になってくるとキャーキャー言いながら無邪気に走れる、そういった体験ができることは少ないですよね。それができるんです。トレイルとしてある程度整備されていますが、道なき道を走破するのはドキドキの連続です。しかも同じ場所を走っていても毎回、新鮮な感動、景色を届けてくれます。自然が相手なので、きっと自転車を操る感覚を身体全体で味わうことができるはずです。山の中を走りながら、ところどころ休んで、景色を楽しむのもマウンテンバイクの楽しみ方の1つです。どこまでいくかが目標ではないので、自分流の楽しみ方を見つけてほしいですね。もちろん下り坂では、心ゆくまでスピード感を味わって欲しいのですが、あくまでも安全運転が大前提となります。海外に比べて、日本の環境は遅れを取っていることも事実です。マウンテンバイクの認知度が上がっていけば、環境もきっと変わってくるので、私の場合は現役選手の1人として、結果を出すことに貢献できればうれしいです」。

profile
すえまさ みお
1983年4月1日、兵庫県神戸市生まれ。92年に父親の影響でバイクトライアルをはじめ、その翌年には全日本選手権で優勝。舞台を海外に移し96、97年と世界選手権総合1位を連覇する。マウンテンバイク・ダウンヒルに転向し、00年にはアジアの主たるタイトルをすべて獲得し、01年にはジュニア世界選手権で、アジア人初となる世界選手権で優勝する。翌年からはワールドカップを転戦し、シニアクラスで世界選手権大会2位を掴む。日本人初のメダル奪取となった。またクロスカントリーにも挑戦しており、昨年は全日本選手権で優勝を果たす。またダウンヒルについては現在16連覇中で、昨年の大会はダブルタイトルとなった。
オフィシャルサイト:www.mioproject.com/

※全文は是非、本誌でお楽しみ下さい

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