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アイウェアと共に歩む人生(高杢禎彦さん)

強度近視も捨てたものじゃない

100601101854.jpg社会現象とまでいわれたチェッカーズ人気。中でも渋いテノールでヒゲにサングラス姿の高杢禎彦さんは、男性からの好感度も高く、特に同世代の男性ならば、その思いは強いことだろう。
ファンならずともサングラス姿の高杢さんはすっかりトレードマークとなっているが、メジャーデビュー当時の高杢さんは、メガネ姿であった。バンドとメガネはなかなか結びつかないものだが、それと同時に新鮮に映ったことも事実。メガネはいわゆる伊達メガネであったが、当の本人は正真正銘の近眼だった。そのメガネは居眠りをカモフラージュするどころか、自身の存在までを隠すという。公私にわたって欠かせないパートナー。
「よく芸能人はメガネやサングラスを掛けて変装しますよね。僕の場合はそれができないんです。その逆に普段、メガネやサングラスを掛けている人は外せば自分の存在を隠すことができますよね。僕のキャラクターはリーゼント、ヒゲ、そしてサングラス(伊達メガネ)です。だからリーゼントをしていなくても伊達メガネだと僕だとばれてしまう。ところが面白いことに、度付のメガネを掛けていくと、メンバーにも僕だと分からなくなってしまうんです。ある時、レコーディングで早めにスタジオ入りして、度付メガネをしてメンバーを待っていたんです。スタジオ入りするメンバーが僕を見ても何故かよそよそしい。『おはよー』と声を掛けてやっと、『あれっ、ひょっとしてタカちゃん』といわれたぐらいなんです。ヒゲを剃ってもリーゼントでなくてもばれてしまう。要はかなりの近視ということですが、度付と素通しの違いだけでまったく表情が変わってしまうということ。僕にとって度付メガネは実に重宝しているアイテムでもあるんです」

100601101832.jpg出会いがあれば別れはある。惜しまれつつも解散したチェッカーズ。チェッカーズの歩みは10年間だったが、高杢さんには10周年周期でターニングポイントが訪れる。その一つが癌の発病。自暴自棄を救ってくれたのが家族愛。いま高杢さんは、家族愛に支えられ講演、舞台、テレビ、ラジオとステージを選ばず、自身の生き様をぶつける。
「正直、病気にかかるまで、芸能界という世界で自分はいったい何ができるのかと、自分自身に問いただしたことがなかったんです。運にも助けられチェッカーズは人気バンドとなり、僕もメンバーの中で少し目立っていただけです。それが一転、生かされている立場になると何かしないといけないと、自分の中で思えてきたんです。講演会で闘病の話をさせていただけるのもチェッカーズがあったからこそ。僕みたいな人間が俳優もできる、そんな姿を見て皆さんに元気や活力を与えることができたらと考えています。講演会では、内容を誉めてくれると嬉しいんですが、『内臓をとったのにもの凄い声量ですね』と声を掛けてくれたり、『それだけ声が出るんだから大丈夫』と勇気づけられたりもします(笑)。俳優、パーソナリティ、MCなどいろいろなステージで僕を見に来てくれる人たちが、たった1人でも勇気がもらえたといっていただけたら幸せです。その気持ちが僕自身の原動力となっているんです」

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