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眼鏡旅情

秦野市(神奈川県)

にわか鉄っちゃんを気取る旅人のジャンルは、撮り鉄。何と呼ぶのかはわからないが、次に来るのが路線図を眺めること。東京近県にお住まいの方は、すでに実感されているように、JRと私鉄が乗り入れ、乗り換えなしの路線が拡大されている。旅人が通勤で使っている常磐線各駅停車は、JR、東京メトロ、そして小田急と3つの路線を結んでいる。これまで本厚木駅までが最長区間であったが、さらに延伸され伊勢原駅までの直通運転が実現することになった。千葉県と神奈川県はより密接な関係にあると勝手に思い込み、神奈川県への旅に出ることにしよう。

昭島市(東京都)

「降る雪や明治は遠くなりにけり」は、中村草田男が昭和の初めに詠んだ俳句。つまり2時代前を指したものであり、まさに昭和は遠くになりけり、を感じる今日この頃。そんな郷愁に支配されれば、やはり昭和にタイムスリップしたくなる。昭和レトロな町並みを再現するスポットは数あれど、ここは文字つながりで昭和を旅すことにしよう。目指すは東京と昭島。昭和のアイランドであるからだ。

川崎市宮前区(神奈川県)

いよいよ桜の季節を迎えるが、月刊という宿命から旅をしたのは、弥生3月。ならば梅を愛でようとするも初旬であったことから、それも叶わない。いきなりの嘆き節となってしまったが、リアルばかりが旅の楽しみを広げるのではなく、その息吹を感じるのもまた、旅の醍醐味。それならば想像の翼を広げる旅にしよう。旅の目的地はやはり、日本人の心とももいえるサクラ。日本全国にサクラの名所は点在するが、ここは地域の心意気を大切にし、向かった先は区の木をサクラとする、川崎市宮前区だ。

大阪市港区(大阪府)

大阪市は賛否両論あるとはいえ、日本の第二の都市として広く知れ渡っているし、1956年9月1日に横浜、京都、神戸、名古屋とともに、最初に政令指定都市となった。また政令指定都市といえば、○○区という行政区が置かれており、東京と名称を同じくする行政区が3つ、北区、中央区、そして港区となる。そんな大阪市を改めて地図で俯瞰して見れば、港湾都市であることがわかる。これで旅の目的地が見えてくる。大阪市港区だ。

伊豆の国市(静岡県)

間もなく節分を迎え、暦の上では春の到来となる。とはいっても、旅に出掛けたのは1月のこと。今年の旅始とすれば、初にかけるが一番。初夢であれば、一富士二鷹三茄子とあるように、絶景の富士山を求めて静岡へと足を向ける。
寒さ厳しい季節のおかげで、澄み切った空を届けてくれるこの季節。東京からも富士山を眺めることはできるが、やはりお膝元の1つである静岡県からの眺めは格別だろう。その勇姿をどこから眺めるのかが問題になってくるが、旅人は悩むことがない。この企画で何度も公言してきているように、伊豆が大の好物であるからだ。しかも伊豆を名に冠していれば、気分も一層盛り上がる。伊豆の国市が旅の目的地だ。

和泉市(大阪府)

2018年の幕開けである。今年も日本全国を見て歩きたいと思っている。連載を重ねること160回もすでに超え、旅先が枯渇するのではないかと不安を抱えてもいるが、そんな心配をよそに行く先々で新たな発見ができるのは、狭い国土とはいえ、日本は枯れることのない泉のようでもある。んっ、そういえば泉とはなんとも美しい響き。新年のスタートはもう決まったようなもの。それが大阪府泉北地域に位置する和泉市が旅の目的地。上に和が付くが、それもウェルカム。何故ならば旅人の名の一字が入っているから、これはお誂え向き。しかも同地は弥生時代の遺跡でも話題に。弥生、3月とこれまた旅人の誕生月。何やら不思議な縁を抱きながら旅に出た。

下高井戸(世田谷区・杉並区)

今回の旅の目的地を決めるテーマとしたのが電車ネタ。地名が駅名に使われているのは一般的だが、その名称が一致しない駅名が存在する。東京の大動脈であり、環状線といえば山手線。古くは小林旭の「恋の山手線」で駅名を覚えた方もいるのではないだろうか。その山手線でも代表的な例がある。それが品川区大崎にある目黒駅だ。きっと誰もが知っているトリビアだと思うが、何だか楽しくなってしまうのは旅人だけだろうか。そんな小ネタを求めて西へと旅に出る。行き着いた先は、下高井戸駅。住所は杉並区ではなく、世田谷区松原だ。

大井(東京都品川区)

卵と鶏ではないが、この企画も眼鏡店が先か、旅が先か…。生命とこの世界がどのように始まったのかという哲学的な疑問に行き着くといえば大げさだが、旅情も大きな意味を持つところ。ところが今回は後に続く、眼鏡店をリクエストする読者の投書に助けられ、目的地に悩むことはなかった。今回の旅の目的地は品川区大井。よく知る町ではないが、町名にもなっている大井町駅は京浜東北線、東京臨海高速鉄道が乗り入れ、隣接して東急大井町線の始発駅を控えていることから、商業地であり、ベッドタウンとして発展を遂げていることは何となく理解している。そうなると、旅の情緒が薄れてしまいかねないので、ここは広域地域としての大井と捉えれば、南大井、東大井、そして埋立地の勝島も広義的に同エリアに含まれる。こう考えていくと、旅の目的地が見え隠れしてくる。海側の勝島エリアには大井競馬場やしながわ水族館をすぐに思い浮かべ、熱狂とともに生命の神秘と生き物たちの愛らしさに癒やされることだろう。

広島市南区(広島県)

秋と言えば、スポーツの秋。中でもプロスポーツと言えば、その代表的存在がプロ野球だろう。9月も過ぎればいよいよセパ両リーグ共に優勝に向かってひた走るころであり、セリーグで言えば広島東洋カープの優勝へのカウントダウンが始まっている。まさに今年の秋も、安芸が熱い。
そんな興奮に包まれた町を目指して広島へと向かう。今年は夏休みらしい休みに恵まれていなかっただけに、1泊2日の限られた時間とはいえ、実にありがたいこと。この旅情企画で4度目となる広島の旅であったが、また新しい発見が待っていたのだった。

蕨市(埼玉県)

チョコレートにまつわる思い出はある。何かといえばCMソング。「大きいことはいいことだ…」というフレーズ。いまから50年前のことだけに時代を映し出すものの、平成のこの世となれば隔世の感を覚えてしまう。いまは、小さくとも個性の輝きを求めているのかもしれない。そこで今回向かった先は、埼玉県蕨市。何しろ日本で一番小さな市であるからだ。

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