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眼鏡旅情

常滑市(愛知県)

ガーデニングにチャレンジし、約半日を掛けて芝を取り除き、コーナーの境界にレンガを配していくと、素人ながらもなかなかの出来映えに自分を褒めたくなってしまう。無機質なレンガを敷くだけでも、十分に変化が楽しめるのだが、その形よりも何故か赤茶の色味が、心に深く染み渡る。こんなところでも昭和レトロを感じることができるのであれば、もっとその色を体感したくなってくる。赤茶の焼き物の代表格といえば、ご存知、常滑焼。その温もりを感じるために知多半島を目指すことにした。

川西市(兵庫県)

ベッドタウンはそれこそ全国に無数に点在している。いずれも程良い自然環境を残していれば、ライフスタイルも充実するというものだ。慣れしたんでいる関東を離れ、関西地区に目を移すことにした。できれば北側の立地ならば桜を愛でることもでき、さらに東京からのアクセスも良いエリアが良い。そんな欲張りな場所があるのかと旅人自身が疑問を抱いていたが、日本は広い。歴史にも欠かすことができない場所を見つけることができた。それが兵庫県川西市だ。

亀有(東京都葛飾区)

未だ昭和熱は冷めやらぬというか、もはや1つのカテゴリーを築いている感がある。昭和を感じることができるのが下町情緒。迷路の様な小路に植木鉢が置かれ、軒先には簾がかかる。腕白ざかりの子ども達が元気に駆け回る姿を見れば、誰しもが幼少期の自分と重ね合わせることだろう。そんなやさしい下町もまた、東京各地に存在するが、中でも葛飾区は特別なエリアといえるだろう。

諫早市(長崎県)

何事にも流されやすい性格も、旅ともなれば感受性が強いと思いたい。前回、久しぶりに九州に訪れ、改めてその良さを目の当たりにしてきただけに、旅の目的地に迷うことはない。九州もすでに県単位では制覇しているものの、とびきりのスポットはあちこち点在している。神々の国であり、また文化は西から開けてきただけに、旅心を駆り立ててくれる。ダーツの矢は自然と長崎県に当たる。「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」ということで世界遺産に登録された長崎市が王道となるが、直球ばかりでは、いつかヒットを打たれてしまう。緩急、そして変化球を織り交ぜながら、打者を打ち取っていくように、ダーツをボールに変えて投じた先は、長崎県第三の都市、諫早市に当たったのだった。

宗像市(福岡県)

2016年も幕を開けたと思ったら、早くも節分を迎えようとしている。年を重ねる毎に体力は落ちていくのに、時間の経過だけがスピードアップするのは、何と皮肉なことか。これも時間を大切に使いなさい、ということだろう。その時間を有効に使うのは、やはり旅なのかもしれない。昨年の終盤は、2カ月連続で北海道を訪れただけに、今度は西の大地、九州に飛ぶことにしよう。振れ幅が大きいだけにきっと、新たな発見が待っていることだろう。

釧路市(北海道)

北の大地は再び旅人に微笑んでくれた。前回の帯広では初雪、今回の釧路では澄み渡る青空で迎えてくれた。これで千春の「大空と大地の中で」が完成されたわけだ。ちょっと違うんじゃないとの声が聞こえてきそうだが、江戸っ子は「ひ」を「し」と発音することから、この方が北海道らしいと勝手に思い込んでいる。ちなみに旅人は江戸っ子ではない。

帯広市(北海道)

久しぶりの北海道。季節は本格的な冬に向かう11月初旬、北の大地は久しぶりの再会をきっと喜んでくれたのだろう。搭乗した飛行機が、とかち帯広空港に向けて着陸準備に入った頃、機長からのアナウンスが流れてきた。「あと10分程で空港に着陸します。現地の気温は0℃、天候は小雪…」。ここ数年、関東地区ももどか雪に見舞われたが、北海道での雪景色はやはり格別なものがある。初雪を北海道で迎えられたものは幸運であり、しかも帯広地区にとっても初雪という。2015年最後を飾るにふさわしい旅となりそうだ。

半田市(愛知県)

家族で囲む鍋料理は、冬におけるキング・オブ・晩餐。高級な食材などはまったく必要ない。「そのタラ何個目だ」「肉の取り過ぎ、野菜も食べろ」と賑やかなこと。湯気の向こうに霞んで見える家族の笑顔が最高のご馳走になる。中でも水炊き系のちり鍋が最近のお気に入り。そこに欠かすことのできない友との出会いを求め旅に出る。

金沢市(石川県)

長期休暇は難しいかもしれないが、土日を利用すれば、かなり遠いところまで足を伸ばせるのが、国土が狭い日本の良いところ。様々な交通手段があるが、今年はやはり新幹線にこだわりたいところ。そう、今春開業なった北陸新幹線だ。北陸地方へのアクセスがさらに向上したわけで、北陸三県を秤に掛ければ、すぐに旅の目的地は決まっている。「あまちゃん」から朝の連ドラ視聴の習慣が再開したので、ここは石川県を訪れることにする。朝の習慣にならえば旅の本丸は輪島となるが、本丸そのものでも良いわけで、加賀百万石の城下町、金沢を目指す。
 

東近江市(滋賀県)

滋賀県の県名の是非を問う世論調査が行われていた。折しも、この旅情企画を計画している最中であったから実にタイムリーでもある。日本一の湖、琵琶湖を擁しながらも、知名度が低いとは耳を疑うばかり。調査結果は予想通り、回答者の約73%が現県名に愛着を感じ、約78%が今のままでよい、とした。地元を愛する県民が多いことに、他県民ながらホッとする。またテレビの報道では、滋賀県を千葉県と言ってしまう方がいるとのこと。旅人が居を構える千葉県であるから、親近感を感じる旅になることだろう。
 

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