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大府市(愛知県)

改めて健康を見つめる

健康科学−2.jpg何でも大府市は、全国有数のウェルネスバレーを擁する地として知られているらしい。このウェルネスバレーとは、健康・医療・介護・福祉関連の機関や施設を集積させ、健康長寿を推進するもの。これを背景に産業の創出と雇用の拡大、加えて観光や文化を含め、情報や魅力を広く発信し、地域の活性化を目指していくという。旅人もあと数年で干支が一回りすることから、導いてくれたのかもしれない。
その代表的なエリアが、あいち健康の森公園一帯となる。その名の通り、地元の人たちのオアシスでランニングやウォーキングで汗を流す人たちや、遊具施設も充実し、家族連れで賑わっている。緩やかな丘陵地に位置しするだけ眺望も抜群で、里山風景を感じることもでき、汗を流さずとも、ここに身を置き、ただ景色を眺めるだけでリフレッシュすることができる。また周囲に目を向ければ、大府病院、小児保健医療総合センター、さらに国立長寿医療研究センターが隣接し、ウェルネスバレー構想が確立されていることを実感する。
さらに公園のシンボル的存在のあいち健康プラザは、健康に関する情報発信はもちろん、レストランや宿泊施設も備えた複合施設となっている。その1つ、健康科学館を訪れることにする。夏休み期間中とあって、父兄を除けば大人は旅人ただ1人。少し気恥ずかしいものの、日頃の不摂生を改めるには良い機会だ。
心肺の働きや、骨や関節の役割や、目のしくみなど、楽しく興味をそそる演出に加え、運動や食生活の提案までと、健康について広く学ぶことができるスペースとなっている。ちびっ子たちのパスポート所有率は高く、何度となくここの訪れているのだろう。小学校時代にこのような施設に触れあうことができていたなら、きっと理想的な体脂肪率をキープしていただろうと、膨らみきった腹部を恨めしく見つめていた。

公園三昧

大倉 門サブ.jpg次に目指したのは、大府駅から東に向かって徒歩15分ほどの場所にある、大倉公園。ここは大正時代に大倉氏の別邸が置かれていたところ。大倉氏とは、日本陶器(現・ノリタケカンパニーリミテッド)の初代社長、大倉和親氏。園内には木造平屋建の入母屋造りの別荘離れも置かれ、昭和2年には後皇族の賀陽宮恒憲王が宿泊されたという。陶器はご当地を代表する産業であり、その歴史に触れることができる公園になっている。
ここで大府市のもう一つの顔でもある、共和駅周辺へと足を伸ばす。最初に訪れたのは、大府みどり公園。2体のドラゴンのオブジェが置かれていることから、ドラゴン公園として親しまれている。遊具施設はもちろん、バーベキュー広場もある野外活動型総合公園で、噴水広場では水遊びをする子ども達の姿が眩しいほど。この付近には、もう一つ見どころがある。それが農業用ため池の星名池で、単なるため池とは大きく異なるハスの群生を愛でることができるからだ。
公園を散策しながら星名池に向かうと、そこには池一面にわたってハスが群生、期待以上の姿を映し蓮池.jpg出しているではないか。池は決して大きくはないが、水上散策路が設けられ、淡きピンクを間近にすることができる。一株毎にそのピンクの花を持っているが、訪れた時間が良くなかった。すでに午後であったことから、花を閉じてしまっていたが、きっと旅人の訪問を察知し、恥じらっていたことにしよう。
 

もう一つのG7

G神社縦.jpgここ大府市は、女子レスリング以外でも、多くのゴールドメダリストやプロスポーツ選手を輩出した土地柄でもある。リオ五輪に向けての声援は全大会より熱がこもる。その思いを胸に共和駅を目指して歩を進めていくと、小さな神社が鎮座する。鳥居に周辺には多くの幟が奉納されている。近付くと奉納された方々の顔ぶれにビックリ。
先の吉田選手、伊調選手、登坂選手、そして吉田秀彦選手とゴールドメダリスト達がずらり。また絵馬にはリオに旅立った選手の金メダル祈願の絵馬が奉納されている。ここは八ッ屋神明社で、通称金メダル神社として振興を集めている神社だった。
宝珠、宝玉を意味するオーブを求める旅だったが、大府はまたゴールドに輝く町であった。共和駅前ロータリーには、吉田選手以下6名の女子レスリング代表と、女子柔道の近藤亜美選手の7名がこの町から出場する旨の看板が堂々と飾られている。さらに大府は、もう一つのG7でもあったのだ。

この町のおすすめショップ

アイウェアを通じ、地域とともに歩み続ける 【GLASS JOY 02】

内観メインJOY.jpg名古屋駅から東海道線に乗車し、約20分で大府駅に到着する。駅を背にして西北に歩を進めていくと、緩やかな丘陵地に住居が建ち並び、ベッドタウンへと景色は変わっていく。そんな閑静な住宅街の中にあるのが、GLASS JOY 02。
駅から徒歩30分という立地環境も含め流通業として異色だが、それは地域に根ざしていくという姿勢を強く感じるものであり、さらに興味深いのはオーナーの中村 響さんの異色な経歴だ。中村さんは大学卒業後、ホテル業界へと進む。しかし過酷な職場環境の中で、働くことへのモチベーションは上がらずにいた。そんな時に、お客様の喜びのためにベストを尽くすこと、という上司の姿を感じ取ることで心境に変化が現れた。このことが自身の生き方への示唆となり、専門知識を取得して、人の役に立つことへの思いを募らせていく。
中村さん自身もいちメガネユーザーであったが、「メガネは視力を補うだけの認識しか持ち合わせていなかったのですが、目の疲れ、視覚機能の改善に貢献する力を知り、メガネは生活の質を高めるアイテムであることを実感しました」と、メガネこそ人の役に立つ職であることを見出す。2年間の学業を終えれば、眼鏡店へ就職するのが一般的だが、次なるステップとして選んだのは、レンズメーカー内観サブ縦1JOY.jpgだった。眼鏡店の現場をつぶさに見て回りたいとの思いからで、その中で感じたことは、「ビジュアル的に訴求しにくいメガネレンズの機能、価値を伝えたい」との思いだった。
これが開業への後押しになったことはいうまでもないが、中村さんはメーカー勤務時代から、地元での地域活動に参加。子ども達の野球や遠足、畑作業など、地域での交流を通じ、ここでも多くの笑顔と出会っていく。その笑顔、元気のお手伝いのための1つの形として、住み慣れた大府で、2013年に自身のショップをオープンさせた。
SSS級認定眼鏡士の取得、レンズメーカー勤務のキャリアを見れば、中村さんが届けるメガネを手にした人たちが、豊かな生活を過ごすことに深く関わっていることは、あえて説明するまでもないだろう。もっとも、人のために役立ちたいという思いは、深まるばかり。
地元広報誌「広報おおぶ」まちかど特派員に任命されているほか、地元の商店主で結成する「えみのわ」の事務局を務める。目とメガネでの悩みを解消し、アイファッションのお手伝いはもちろん、「この店が町のコミュニティとして利用していただければうれしいです」と微笑む。その表情のように笑みの輪が広がり、楽しい会話が店内に響き渡っていくことだろう。

SHOP DATA

おすすめ商品JOY.jpg代表の中村 響さん
左のお勧め商品は、上:DEVICE D108 13、中:studio skyrocket OOGA 03、
下:Pas a Pas 2057 VPL

GLASS JOY 02
住所:大府市柊山町8-293
TEL&FAX:0562-85-1018
営業時間:10:00〜19:00
定休日:木曜日
HP:http://glassjoy02.jp/
取扱ブランド
studio skyrocket、FLEA、DEVICE、Pas a Pas、SOLID BLUE、stormy weatherなど

 

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