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春日(福岡県)

弥生時代の中心地

カプセル横.jpg春日市は、奴国の中心地とされるエリアというではないか。歴史は嫌いな方ではないが、どうも縄文、弥生時代はあまりに遠い過去で、熱をあげることはなかった。ただ弥生時代と言えば卑弥呼があまりにも偉大な存在であったこともあり、またお笑い芸人のギャグも加わったことから、卑弥呼に頼り過ぎていたようだ。だが、卑弥呼といえば弥生時代の後期であり、それ以前の国の代表が奴国であることは、少なからずインプットされている。弥生時代、日本列島には小さな国々が築かれていたが、漢の光武帝からの金印は、奴国王に贈られたもの。須玖地区にある奴国の丘歴史公園、同歴史資料館に訪れることで、納得することだろう。
ここには弥生時代中期に作られた、多くの甕棺墓と住居跡が発見され、保存されている。極めつきは奴国の王様が眠る甕棺の上に置かれた、王墓の上石があること。また今でも市内を発掘調査すれば、青銅器やガラス工房跡が発見されることでも、奴国の中心地であったことを後押しする。
こぢんまりとして公園なので、その貴重な遺跡を見学することは容易い。須玖岡本遺跡からは、発掘調査により弥生時代中期の甕棺墓116基、土壙墓・木棺墓9基、祭祀遺構、住居跡が発見され、その一部が公園に設置されたドーム内に保存され、往時の姿を今に伝えている。

日出ずる処(国)

次に向かったのは、ウトグチ瓦窯展示館。何でも九州地区最古級の瓦窯という。2基の窯跡が保存されているが、たくさんの種類窯資料館.jpgの瓦が大量に出土され、しかも奈良時代以前に大量の瓦が焼かれていたという。日本で最初に建てられたお寺は、奈良明日香村の向原寺といわれているが、同じ飛鳥時代にここ春日の地で瓦が焼かれていたとは。大きな瓦が焼かれていることから、きっと付近に寺院があったことが推定されるが、実は春日市は利便性の良さから急激に宅地開発が進んだこともあって、幻になりつつあるようだ。しかしカタチは見ずも、ロマンは人それぞれの心の中で育まれていくことだろう。
住宅街の中にひっそりと佇むのが、日拝塚古墳。本来なら上空からの写真が一番なのだが、あいに日拝古墳全景.jpgく飛行士免許を持つわけもなく、近隣の住居屋根から写真に収めることができないのは残念。ただ、墳丘もしっかりと残り美しい姿を今に残していることは、地表からでも十分に伺うことができる。
その名からも連想されるかもしれないが、この古墳は墳丘の主軸が東西を向いていることから、彼岸の時期ともなると一直線上に日が昇る姿を拝むことができるという。初日の出は東に比べタイムロスするものの、彼岸にこそとっておきの輝きを魅せることになる。福岡といえば、福津市宮司にある宮地嶽神社の光の道が有名になったが、きっとここ日拝塚古墳も負けないくらいの景色を映すことだろう。西にありながら、きっと福岡エリアこそ、日出ずる処(国)なのだろう。

夢の乗り物

博多南・新幹線.jpg今回は、最後のスポット探しも困ることはなかった。瓦窯展示館の係りの方が教えてもくれたのだった。「ここは本当に便利なところ。この年になって夫婦でバスの旅を楽しむようになってね。博多駅が発着場所なんだけど、旅は土産物で荷物が増えるから、博多駅までは新幹線を利用しているんだよ」と。えっ、そんな短い距離で新幹線を利用するなんて、多分、東京でいえば品川・東京間と想像するも、調べてみると、新幹線特急料金は東京・新横浜間の500円が一番の低料金。伺えば「乗車券が200円、特急料金が100円の300円。10枚綴りの回数券を購入すれば、1回乗車のおまけ付き」と笑う。博多駅を目指す乗車駅とは、博多南駅。早速、駅に向かうと高架にある駅で、新幹線停車駅はおろか、一般的な在来線駅と比べるまでもなく、実にコンパクト。着いた時には丁度、発車したばかりと不運に見舞われてしまったが、まだ詰んでいなかった。改札口からは、車両基地には数多くの新幹線が並ぶ姿が目の前に迫ってくる。入場券があることを知り、購入してホームに立てば、迫力ある新幹線が誇らしげに旅人を歓迎してくれるかのよう。ホームもどことなく郷愁をさそい、超特急とのギャップがまた楽しい。ちなみに入場券は140円と特急券より40円高い。こんな間近で数多くの新幹線を見学できるのは、きっとここだけだろう。そして300円で新幹線に乗車できる、このエリアの人たちが羨ましい。

この町のオススメショップ

メガネの楽しさ、人との出会いをエスコート 【めがねカントリー】

カントリー内観メイン.jpgアイファッションとしての楽しみが広がっているメガネ、そして不変のテーマであるビジョンケアの一翼を担うメガネの世界。それは生活、そして人生そのものに深く関わるものだから、信頼おけるショップと長く付き合いたいと思うもの。そんな生活者の声に応え、いまから3年前、福岡県春日市にオープンにしたのが、めがねカントリーだ。
オーナーの秦 祐一さんは、大分県に本社を置く老舗眼鏡店チェーンで30年の長きにわたり眼鏡調製、販売に携わってきたSS級認定眼鏡士。「おかげさまで、たくさんのお客様を検査することができ、それぞれの目の個性に触れていくことで、見ることの不思議とメガネの持つ使命の大きさを学びました」とメガネづくりに没頭していく。
チェーン店だけに移動はつきものだが、中でも春日店は17年間勤務した思い出深い店。その店が閉店となったことが、自身の店をオープンさせるきっかけとなる。「長年お世話になっただけに独立するこに悩みましたが。当時のお客様がここ春日市で店を開いて欲しいという声が日増しに多くなり、地元のお客様に恩返しをしたいという気持ちが強くなり、また僕自身も50歳を越えていたので、後悔したくなかったんです」と話してくれた。
顧客の想いに応えるためにもタイムラグを作らないようにオープンを迎えたため、当初はセットを含めすべての人に対応できるアイテムを揃えてた、手探りの中での発車だったという。その後、専門誌や東京で開かれる展示会に意欲的に足を運ぶようになる。「こんなユニークなデザインがあるんだ、ドキッとするような色使いにも目を奪われるばかり。自分が好きになったアイテムなら、きっと想いが伝わるはず」と段階的にアイテムを見直していくことになる。また展示会では同業者とも積極的にコンタクトを図る。「初対面でありながら皆さん一様に親切で、苦労話や取り組み方を教えていただきました」。こうしたハード・ソフト両面での交流を築くことで、これまでのテクニカル面での興味から、装うメガネという楽しみが加わる。「何しろ僕が一番、影響を受けた1人。毎日のようにメガネを掛け替えるのが楽しくて…」と微笑む。カントリー外観.jpg
めがねカントリーの店名の由来をうかがうと、「僕が生まれ育ったのは大分の山の中。故郷を思うやさしい気持ち、実家に帰った時のホッとできる居心地の良さ、そんな空間の中でメガネを装う楽しみを広げてもらいたい。そしてこの店が出会いの場になってくれたらうれしいことです」との願いが込められている。
現在、パーソナルカラー診断、骨格診断の知識を取得するために、大阪で受講中という。メガネに対する愛情はもちろん、顧客が喜ぶ笑顔のために様々な角度からのアプローチなど、全方位的にメガネの魅力を発信する秦さん。五十にして天命を知る、を地で行く方である。

SHOP DATA

カントリー商品.jpgめがねカントリー
住所:春日市惣利2-32 メゾン春日南1F
TEL&FAX:092-589-2626
営業時間:10:00〜19:30
定休日:webサイトを参照
HP:www.megane-country.com/
取扱ブランド
歩、LABYRINTH、VioRou、TAKANORI YUGE、JAPONISM、BCPC、RIDOLなど

店長のおすすめモデル
上:LABYRINTH KANI 
中:AYUMI L1023
下:VioRou TAIGO-S

オーナーの秦 祐一さん

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