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大井(東京都品川区)

まさに王道です

水族館・トンネル.jpg水族館・あざらし1.jpg普段、この見て歩きは基本的に一人旅。たまに愚息が参戦してくれたりもしたが、すでに社会人になっているので、より一人旅の色合いは濃くなっている。とはいっても、時と場合はあるもので、今回は旅人自ら、家人に旅のパートナーをお願いすることに。何故ならば、メインの一つとした水族館は家族連れ、カップルの宝庫。しかも休日であったことから、一人旅ではあまりにも寂しすぎるというか、不審者にみられたくなかったからだ。
意を汲んでくれた家人とともに、車でしながわ水族館に向かえば、渋滞もなく開園時間前に到着。
館内に入れば、ガイドブックに目を落としていた家人が、イルカショーを見ようと提案。ショーの開演まで20分以上もあるが、諍いを避けて素直に従うことに。案の定、観客席はまばらであったが、席について5分も過ぎれば続々と観客が詰めかけ、開演10分前ともなれば、立ち見もでるほどの満員御礼。老いては家人に従え、を学んだのだった。
また当時、話題をさらった水槽トンネルをはじめとする海底フロアはみどころ満載。アザラシのトンネル水槽は日本初の試み。しながわ水族館は、入館料も安く品川区民価格も設定されており、実にアットホームな雰囲気が心地良い。子ども達が歓喜の声をあげ、目を輝かせて水槽内を泳ぎ回る魚達を眺める姿は、ある意味、水族館の王道をみるようだ。都内の水族館といえば同じく品川区にあるアクアパーク品川、池袋のサンシャイン水族館、そしてここしながわ水族館を、勝手ながら都市型水族館の御三家としたい。

明治維新の1ページ

龍馬像.jpg思いがけず童心に返ってしまい、気がつけば2時間近く滞在してしまった。次は、しながわ区民公園北側の最寄り駅、立会川を目指すことにする。その道すがら、小さな公園があり、そこには場違いの砲台が鎮座する。1853年のペリー来航に対し、幕府は海上に砲台を築くことになるが、ここ立会川には土佐藩の下屋敷が置かれ、品川宿立会川の海辺にも大砲が築かれたという。その数8門で黒船の来襲に備えたわけだが、現在は住宅地として開発され、その面影は失われている。しかし04年に砲台の礎石が発見されたことから、品川龍馬会や民意によって、この小公園に復元された。
土佐藩といえば坂本龍馬。藩の下屋敷があるということは…、と想像通り、駅に近い場所に龍馬の銅像が建立されていた。旅人ごときが龍馬を語ることは憚れるだろう。下屋敷が置かれ、武芸修業で訪れ、黒船来襲に対して海岸警備に就いていたというだけで、立派な銅像が建立されているのは、どうも首を傾げてしまうが、それは彼の偉大な功績がそうさせているのだろう。

束の間の興奮

ここ大井競馬場は、トゥインクルレースに代表されるように日が暮れてから本番を迎える。ただし、軍資金に余裕があるか、勝ちを競馬コーナー2.jpg重ねなければメインレースまでは辿り着けない。あっ、これではやる気満々ではないか。ここは旅に徹するのが懐にやさしい。
噂通りの洒落た観覧施設にギャンブルのイメージを一新させるが、それよりも旅人を釘付けにしたのが、本馬場にかなり近付くことができること。馬の息づかいさえ聞こえてきそうな距離なのだ。それだけにレースは迫力そのもの。その興奮に釣られて、オッズと語呂合わせだけを頼りに勝ち馬投票券を求めれば当然のごとく惨敗。続くレースは2着、3着と涙を飲む。馬の迫力を目の当たりにしての興奮は、わずか2レースのみですっかり冷めてしまう。ハズレ馬券を手にしながら、ハイセイコーの馬像の前で、「さらばー、ハイセイコー」を口ずさみながら、大井競馬場を後にした。

この町のオススメショップ

誠の心を込めて届けるQOVとアイファッション  【メガネサロン イッセイ】

1年前だっただろうか、編集部に届いた読者からの手紙。誌面に関する投書はよく寄せられるが、その内容が当企画における取材先をリクエストするものだっただけに印象に残った。何時か読者の要望に応えたいと思いながらも時間が過ぎてしまったが、今年、開店30周年という節目の機会を得て取材することができた。
そのショップとは、品川区大井にあるメガネサロン イッセイ。大井町駅西口から徒歩3分という好立地に構えたショップは、2つのエントランスを持つなど、外観からして開放的な印象を与え、店内に入れば予想以上の広さも手伝い、居心地の良さを感じることだろう。駅から至近距離でありながら余裕のスペースを確保しているのは、人それぞれの視力、そしてファッションが求められる、というメガネの特性を見据えたもので、多くの人たちのクオリティビジョンとアイウェアの両立に欠かせないからだ。
武井社長は、異なる2店の兼業店で修業を終えて、独立したのは二十歳を過ぎたばかりの頃。時計の修理をメインにした外商から始まり、旧国鉄の指定店となっていく。その後、旧国鉄が民営化されたのを機に、ここ大井で自身のショップを構えることになる。「国鉄職員関係者よりも、一般のお客さんのウェイトが高かったんです」と武井社長は話すが、それ以上に顧客から同地での開業を望む声が多く、しかも出資を申し出る人たちもいたほどだ。
顧客からの信頼の高さを物語るエピソードであるが、その思いに応えるために一貫しているのは、誠心誠意という真心。ショップ名のイッセイは、一誠であり、顧客に届ける誠を約束するもの。「洋服はジャンルを絞った展開ができますが、メガネはすべてのお客さん対応すべきものではないでしょうか」と武井社長。これが豊富な品揃えにつながっている。また創業当初からレンズ込みの一式価格体系とするなど、ストアブランドを着実に築き上げてきた。そしてイッセイが、とくに力を入れているのがアイケアへの取り組み。眼科受診を積極的に勧め、予防医療を側面から支えている。
開店30周年に当たり武井社長は、「多くのお客さん、スタッフに恵まれたおかげです」としみじみ語る。また「考え方はそれぞれ違うと思いますが、メガネというものは、単に規模を大きくするものではないと思います。地域に根ざし、専門知識を総動員して1人ひとりのお客さんに対応することだと考えています」と続く。もっとも武井社長自身のキャリアはすでに半世紀を超えているが、「メガネの仕事は、やればやるほど奥深さを感じています。まだ道半ばです」と話すように、誠の道をひたむきに歩んで行く。

SHOP DATA

イッセイ商品.jpg●DATA
メガネサロン イッセイ
住所:品川区大井1-21-3アンサンブル大井ビル1F
TEL:03-3775-3630
FAX:03-3778-7963
営業時間:10:00~21:00
定休日:無休(正月三箇日を除く)
HP:http://www.issei-ooi.co.jp/
取扱ブランド
オンビート、シルエット、オークリー、リンドバーグ、カルティエ、トレミー48、スペックエスパス、マイキータ、アンバレンタイン、フレアー、ラフォンなど

おすすめ商品:上:アンバレンタイン PATCH、中:スペックエスパス ES-7081、下:カメマンネン 80

右が店長の須田英嗣さん、左は山本承治さん

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