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大阪市港区(大阪府)

ウォーターフロント

水族ジンベイ.jpg港区に対するイメージはウォーターフロントの洗練された町であり、ベイエリアであることからカップルの聖地にもなっている。そこで大阪の港区を調べてみれば当然のように港湾地区であり、現在は天保山ハーバービレッジや海遊館などで観光客を集めている。
歴史を紐解けば、港湾労働者や船員たちが町にあふれるほどに賑わい、戦前は市内で最も多い人口を抱えていたものの、大阪大空襲で最も被害を受けてしまった。これにより大阪港の中枢機能は南港に移転。これもレジャー地区に変貌した1つの要因になっているのかもしれない。その一方、港にも程近い商店街は寂しい姿を残しているものの、昭和生まれの旅人にとっては、童心に返ることができる場所であり、ウォーターフロントと町を同時に味わえる貴重なスポットとなった。
まずは今の姿を見るために、港区を代表する、レジャースポットである天保山エリアへと向かった。最寄り駅は市営中央線の大阪港。新大阪からは御堂筋線に乗車し、本町で乗り換えるだけで済む好立地。その本町からもわずか5駅で到着するなど、改めて臨海地であることを感じる。
このエリアにおける旅の目的は登山と水族館。えっ、登山という声が届いてきそうだが、それは後のお楽しみとして、水族館へと急ぐことにする。
旅人は決してマニアではないが、訪れた場所に水族館があれば必ず立ち寄ってしまう。しかも東京にも都市型水族館3箇所ほどあるが、水族あざらし.jpgこの海遊館は独立型としては日本最大級といえるだろう。エスカレーターで最上階に進み、中央の巨大水槽を中心になだらかなスロープが配置され、下りながらテーマ毎に展開される水槽で泳ぐ魚たちを見学できるようになっている。
いずれのポイントも水槽前は人だかり、そして自撮りに熱中する方々ばかりで、なかなかベストポジションに立ち入ることができないのは、やや不満ではあったが、それは旅人の戯れ言に過ぎず、盛況であるのは何より。
中央にある大水槽は深さ9メートル、最大長は34メートルで、当時としては世界最大の水槽として話題をさらったという。この水槽、そして海遊館のマスコット的存在が、2匹のジンベイザメ。ご存じのとおり、世界最大級の魚類。現在もすくすくと成長している。

日本で一番低い・・・

天保山頂上.jpg天保山公園を散策していると、そこには「日本一小さな山」の案内看板が。その山頂は何と4・53メートル。しかも公園入口が登山口だとすれば、距離にして160メートルほど。こんなにお気軽登山はないだろう、やはり天保山は山であったのだ。
天保山は、人工的に土を積み上げて作って造られた、いわゆる築山。とはいえ、山頂にご丁寧に二等三角点を置かれているから、何となく登山をした気分を味わえるかも。しかし今では日本一の座を譲ってしまっている。どこが日本一低い山かといえば、仙台市の日和山(標高3メートル)が認定されている。
また天保山公園は維新の歴史が残されてもいる。幕末の頃は龍馬や勝海舟らが天保山沖から江戸、薩摩、土佐へと向かっていたという。また龍馬といえば、日本で初めて新婚旅行をした人物でもある。薩摩への旅は、ここが出発地点。何ともロマンチックな船旅だったことだろう。

一粒で二度おいしい

ガレージ7.jpg横浜のような赤レンガを探し、天保山から南に向かい市営地下鉄中央線を越えてしばらくあるいていくと、大きな倉庫など港湾施設が顔を出してくる。これは期待できるとさらに進めば、ありました、赤レンガ倉庫が。近付いていくと、通路には数々のクラシックカーが置かれている。ここは一体どんな施設なのかと正面入口に立つと、「GLION MUSEUM」の看板が。ここは動態保存にこだわった内外のヒストリックカーの博物館だったのだ。
赤レンガと車、一粒で二度おいしいとはこのことか。迷うことなく見学することに。旅人はレース志向ではないが人並み以上に車好きを自負している。何しろ多感な中学時代にスーパーカーブームの洗礼を受ける。しかも地元にはスナックポルシェなる喫茶店?があって、ここのオーナーがフェラーリやランボルギーニ、ポルシェといった車を週替わりに店先に停め、撮影会なるものが自然発生するなど、早くから実車を目にしていた。
期待に胸を弾ませて館内に入れば、フォードのモデルTなど往年のクラシックカーが出迎えてくれる。この年代の車は世代がかけ離れているため、食指が動かないため、さらっと眺めて先に進むと、BMWの名車たちが揃うエリアに。これは1920年代後半から80年代前半の名車を中心に構成された、堺市ヒストリックカーコレクションの一部を、ここで常設展示されているもの。世界で一番美しいと称されたBMW507ロードスターは、流麗なフォルムにうっとりするのみ。
4つの展示場の最後を飾るのは、うれしいことに国産車のゾーン。そこには旅人が、いつか赤煉瓦.jpg手にしたいと願う、ケンメリGT─Rの姿が。排出ガス規制のあおりを受けて、生産台数わずか197台という激レアカー。そんな車のオーナーになれる確率は、きっとジャンボ宝くじで一等を当てることと同等だろう。
昨年末も夢が散ったジャンボ宝くじ。宝くじの楽しみはもちろん当選することだが、購入から抽選日までが妄想に支配される楽しき時間。次のジャンボの購入ももはや義務であり、1等当選の暁には絶対にケンメリGT─Rをゲットする。その反面、当たって欲しくないとの思いも芽生える。何故ならば、いつでも夢を描くことができるからだ。

この町のオススメショップ

心地良い空間で味わう愛情メガネ 【グラス トミヤ】

tomiya内観メイン.jpg朝潮橋駅から10分程歩いて行くと、昭和の香りが漂うアーケード商店街に寄り添うように2つの市場が続く。きっと昭和レトロ好きのハートを掴むであろうノスタルジーな雰囲気を味わいながら歩を進めると、これまた懐かしい目玉看板が現れてくる。今年3月で節目の30周年を迎える、グラス トミヤだ。
象徴的な看板は、近所の子ども達が視力測定に興じているようで、その微笑ましい姿を残していくためでもある。そんな優しさに触れながら店内に入れば、木のぬくもりが伝わる空間に大きなテーブルが配され、居心地の良さを感じることができる。ドアを開けて店内に入れば、さらに気持ちも安らぐ。オーナーの富 秀文さんが笑顔を浮かべて向かい入れてくれたからだ。名刺交換してその名刺の裏側を目にすれば、富さんの人となりが記されている。初めての人でも距離間を縮めてくれることだろう。
現在、加盟しているアイペックスグループで大きな刺激を受け、これまでのあり方を一新。従来からの顧客に対するサービスはそのまま、富さん自身の人柄やアイウェアの楽しみ方といった提案に大きくシフトさせていく。
展示スペースを大幅に削減し、テーブルを設置し、顧客との語らいを重視。また富さんの出身地、吹田市のシンボルであり、ご自身も大好きな太陽の塔のオブジェが店内に飾られているほか、趣味のジャズや80'sのナンバーが流れ、富さんの人柄を感じさせるように、心地良い時間を楽しむことができる。tomiyaサブ2縦.jpg
またセレクトされたアイテムもドメスティックブランドをメインとする。「いわゆる大阪のおっちゃん、おばちゃんのメガネを守りながら、僕ぐらいの年齢の方々に、メガネがもっと好きになる、そんなメガネを提案したいんです」と富さん。その楽しきアイライフをより具体的にするためにアイファッションコンサルタントでメイクアーティスト、中西さつきさんによる、めがねメイクレッスン会を実施。
夫人の桜子さんは中西さんの指導を受けた1人で、「似合うカラーやデザインを理論的に学ぶことができ、自信を持ってお客様に提案できるようになりました」と微笑む。グラス トミヤのメガネは富夫妻の深き愛情が込められ、その思いは潮風にも乗って大阪の地に広く漂っていく。

SHOP DATA

tomyaおすすめ−1.jpgグラス トミヤ
住所:大阪市港区八幡屋2-15-3
TEL&FAX:06-6573-1038
営業時間:10:00~19:00(日祝は18:00まで)
定休日:木曜日
HP:www.glasstomiya.com/
取扱ブランド
ヴィオルー、フリー、ヴィクター&ロルフ、ポール スミス、オニメガネ、アディダスなど

店長のオススメモデル
上:ヴィクター&ロルフ70-0194
中:フリー F-559
下:ヴィオルー Shingo

オーナーの富 秀文さんと夫人の桜子さん

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